エリカアンギャルさんの「エレガントな免疫を作る」からリッキーガット腸漏れのお話
中医学の普及を目的に制定された「中医薬の日」
毎年中医学をわかりやすく伝えるセミナーが開催されています。
今年2023年は10月29日(日)
沖縄 那覇芸術劇場なはーと
にてエリカ・アンギャルさんをゲストに迎え
楽しく食べて美しく
~中医学と栄養学の最強コンビでエレガントな免疫を作る~
をテーマに開催されました。
会場は200名いくらいで、ほぼ満席で
「免疫」
への関心の高さがうかがえました。
そのなかでも
エリカアンギャルさんから
「すべての病気は腸から始まる」
現代医学の父、ヒポクラテス(紀元前460年〜370年)
とのことで、免疫と腸の深い関係についてお話がありました。
中医学でも
「長生きしたければ腸を清潔に」
と古くから言われてきましたが、今回はその中でも
腸漏れ=リッキーガット症候群
についての話。
リッキーガット症候群
「リッキーガット症状群」は、感染症やアトピーや掌蹠膿胞症で悩む方にとっても、PCOS(多膿胞性卵巣症候群)で悩む方にとってもご注意ただきたい症状です。
原因不明の熱、
筋肉痛・関節痛、
胸やけ、息切れ、吐き気、腹痛、
抜け毛・もろい爪、お腹の張り・消化不良、
不眠症、記憶力低下、集中力低下、不安感、まとまらない考え、疲労感、
下痢・便秘、口臭、神経過敏、食欲低下、ニキビ、じんましん、喘息、
クローン病、過敏性腸症候群
など原因不明な症状は、実は腸が原因かもしれません。
*リッキーガット症候群について
以前小麦のグルテンが起因することで話題を生んだ
「リッキーガット症候群」
リッキーは漏れるという意味を持つ動詞leakの形容詞leaky。
ガットは英語でgut、腸という意味。つまり、“腸もれ”です。
腸の内側は粘膜で覆われ、外界から侵入する異物がはいらないようにバリア機能が備わっています。が、
その腸の粘膜の細胞と細胞の隙間が広くあいて、腸の中を流れる不消化物や細菌、ウイルス、毒素などの異物が腸管から血中に漏れ出す病態のことを
リッキーガット症候群
と言い、日本語では
“腸管壁浸漏症候群”
といわれています。程度の差はありますが、日本人の約7割が陥っているのではと言われています。
*リッキーガット症候群が関連する症状
リッキーガット(腸漏れ)の方は
腸管から漏れ出した不消化物や異物は体のいろいろな所に運ばれてしまい、様々な体と心の不調の原因となっています。これらの不消化物が
肝臓にたまれば疲労感や倦怠感、
皮膚に噴き出せば肌荒れやアトピーなどのアレルギー症状、
鼻の粘膜では鼻炎、気管支の粘膜では喘息、
筋肉や関節に溜まれば痛みを生じたり、
脳にたまると認知症やうつの原因にもなります。
肥満、糖尿病などの生活習慣病、血管障害、がん、
その他様々な症状との関連が言われています。
最近よく耳にする遅延型フードアレルギーにも関連があるようで、
リーキーガット
は急激な症状であらわれなくても、じわじわと身体に悪影響を与えるのが怖いところです。
*リッキーガット症候群の原因は
リッキーガット症候群の主な原因は、
1腸内細菌叢のバランスの崩れ、
2腸内細菌の総量の減少、
3身体のバランスの崩れ
によって腸粘膜細胞の再生がうまくいかなくなるのですが、
過食、偏食などの食生活の乱れ、
不規則な生活、
精神的ストレス、
鎮痛剤、抗生物質などの薬の服用
によって引き起こされると考えられています。また
精製された砂糖や小麦は腸粘膜を傷つける悪玉腸内細菌の増殖を促進しますし
食品添加物や残留農薬、汚染物質も腸粘膜のバリア機能を乱す誘因となります。
*リッキーガット症候群の治療法
リッキーガット症候群の改善の第一歩はやはり、
食養生、食生活の改善
です。
一般的に、避けたい食材は
添加物、加工食品などを避ける、
水溶性食物繊維を中心に食物繊維を豊富にとる、
炭水化物や甘いものを食べすぎない
逆に摂取したい食材は
発酵食品
アマニ油やえごま油などオメガ3系脂肪酸
などの食材は積極的に摂取を心がけていただきたいものです。
人によっては、腸に負担をかけてアレルギーに関与している食品もありますので
偏った食品のとり過ぎ、
アレルギー源となる食材にも
注意しましょう。
*腸内環境を整えるおすすめ腸活サプリメント
腸内環境を整え悪玉菌より善玉菌を有利にしてくれる食材やサプリメントは
食物繊維で不溶性、水溶性両方の食物繊維を含むもの
有機酵素などの発酵サプリメント・酵母で腸内環境整備
などが代表的な食材サプリメントになります。
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